サードウェーブ系男子って、茶番か。

先日、この記事を偶然読んで、
ネタ化される「上質な暮らし」と盲信する「サードウェーブ系男子」

なんて痛快なんだと思ったので、このテーマについての解釈を私見たっぷりに書こうと思います。

まず初めに、この記事とか、まじ茶番ですよ。今付き合いたいNo.1「サードウェーブ系男子」の特徴5つ

こう書くと、ブルーボトルコーヒー(表参道店)でコーヒーを淹れている知り合いのバリスタに怒られそうですが、
New Balance履いて、GORE-TEX着て、ブルーボトルコーヒーに並んでいるタイプは、俺は信用できません。

そもそもスタバじゃ満足できなくて、美味しいコーヒーが飲みたいんであれば、清澄白河まで行って2時間も並ぶ必要ないわけですよ。ラテアートの雄STREAMER COFFEE、代々木のFUGLEN、池尻大橋のGOOD PEOPLE & GOOD COFFEE・・・どこも東東京から遠いって?ALLPRESS ESPRESSOは既に1年以上前から清澄白河にありますよ。

GORE-TEXも好きですよ。いくつかシェルジャケット持ってますけど、中でもArc’teryxのGOREはシームテープがダントツ細いし、パリッとしてるからジッパー開けても襟が立ちやすいんだよねって。まだArc’teryxが日本に正式上陸する前、Beams原宿店の奥の方にひっそり陳列されたあった頃からファンです。

サードウェーブ系のコーヒー、ここポートランドではスタバの数より多いですから、毎日お世話になってますよ。(でも誰もこっちではサードウェーブ系なんてみんな言ってないけどね)

だから全部、好きですよ。奴らより、好きな自信ありますよ。

なんで信用できないかって、僕にはね「サードウェーブ系」は、「タチの悪い草食系男子」にしか見えないんですよ。
たちが悪いと、形容した理由は、何事も“置き”にいっている(失敗のリスクを極めて排除するスタンス)という意味合いです。

そもそも外見や商品写真をパッと見ただけではなかなかプロダクトの良さが分かりづらいNew BalanceやGORE-TEXがここ数年流行った理由はですね、男性ファッション誌『BEGIN』のブームとリンクしているんですね。『BEGIN』といえばいろんなものの蘊蓄がたくさん載っている雑誌ですね、だからファッション誌というより、アイテム誌と言った方が正しいかもしれません。

いまから2-3年くらい前がたぶんピークだったと思うんですけど、男性ファッション業界は、誰のBlogに載せるよりも、どのweb記事に載るよりも、BEGINに載ることが完売への方程式だったんですよ。
『BEGIN』がよかった(今はネタ切れ感があるので、あえて過去形にしてみる)理由は、ファストファッションブームが一段落した頃に「ちょっと他の人と違うのが欲しいな、だけど何個もは買えないから、「鉄板」プロダクトをひとつ買いたいな」という需要を見事に掘り起こしたんですね。この手のアイテムの背景や蘊蓄は、男心をくすぐるわけですよ。

New Balanceの1300の再ブームが起きたのも、Arc’TeryxのArrow22が爆発的にヒットしたのも、『BEGIN』が火付け役ですよ。(で、今は『POPEYE』に流れてるわけですから、言ってしまえば、タチの悪いシティボーイ増殖中!?)

でね、これって言い換えてみると、個性の埋没ですよ。
失敗しない選び方だもん。家電を「価格.com」で事前に調べて買うのと同じ。だから購買導線が今っぽいといえば今っぽいんですよね。

もっともらしく言えば、マーケティング理論の通りです。マスマーケティングのAIDMAからAISASに、と唱えたのは他でもない電通さんですが、まさにその通りですよね。(SIPSについてはまた別の議論があると思うのでここでは割愛しますが。)

 http://smmlab.jp/?p=18627

http://smmlab.jp/?p=18627

ただもっと極端な言い方すると、判断基準が教科書(雑誌)なんですよね。雑誌が一方的に悪いということじゃなくて(僕はもともとGET-ONが愛読者だったくらいだから、雑誌大好きですよ)、モノを買うときの意思決定が、実物見てこれ欲しいぁ!(欲求)じゃなくて、蘊蓄見てこれいいみたい!(検索)っていう男子が大量生産されてるわけですよ。

タチの悪い草食系男子」と書いた理由はまさにそこで、草食系男子って、自分からガツガツいかないとか、オタクとか、そういう男子の総称だったと理解しているんですが、彼らの中にはものすごいこだわりある人とかいますよね、音楽にめちゃくちゃ詳しいやつ、アニメ・ゲームにめっちゃくちゃ詳しいやつ・・など。だからその分野においては、肉食系も誰も勝てない訳ですよ。(肉食系と草食系どちらがいい悪いという議論じゃなくて)
だけど、たちの悪い草食系男子、みんな同じ格好したサードウェーブ系男子は、全部平均点以上を装っているだけで、何も価値観や判断基準が上質じゃなかったりはしないかと言いたい。

別に誰に向かって言ってる訳でもないのですが、そんな集団の中から、キミが憧れているスティーブ・ジョブズは絶対に生まれないし、キミがソーシャルメディアで得意げにシェアしているキミの座右の銘「Stay hungry, Stay stupid.」から一番遠いのはキミと、一緒にブルーボトルコーヒーに並んでいるキミの友達だよと。

こんな同世代(
2020年の東京五輪の後に30代半ばを迎える)が、日本(東京)に蔓延しているとしたら、これは日本(東京)男子の弱体化につながりかねない結構厄介な問題であると、ポートランドから誰も見ていないブログで声を大にして言いたかったのでした。